活動紹介

国際ソーシャルワーク協会の活動

3つの主な領域――活動の場は国や地域を問いません。

1)外国における課題、2)国境で生じている課題、3)日本国内に認められる課題

しかし、組織の規模も陣容も資源もまだ十分ではないため以下のエリアを想定

それは、人間の生活と社会的課題があり、国際的な様相を帯びているところです。

 課題への対応と方法――ソーシャルワーカーは、組織として、3つの柱に基づいて対応

1)実践、2)教育、3)調査・研究 

1)国外のソーシャルワーカー養成の課題、国外のソーシャルワーク実践の様子や生活問題に対応して、協力体制を構築する、組織的な支援を組み立てるなどを行います。

2)教育は、人材養成や制度の整備などに対する助言や情報共有、ソーシャルアクション、政策的アプローチなどを諸外国のソーシャルワーカーと共に考え目標達成に向けた活動を行います。

3)社会的課題や生活問題とソーシャルワークのアプローチ、倫理、実践、教育などの研究分野の成果を踏まえ、実践を視野に入れた研究方法により解決の糸口を模索します。制度や政策の研究もソーシャルワークの視点から行います。さらに、3-a) 学術研究・実践の集会を開催し、日々のソーシャルワークの実践の成果を共有する機会を模索します。また、3-b) 国際ソーシャルワークジャーナルの発刊を予定しています。これは、調査研究の成果を学術誌に発表し、広く世界のソーシャルワーカーと共有する目的です。電子版で調査研究の成果を発表する予定です。査読付き論文や実践報告を主な内容として掲載します。国際情報の掲載も予定しています。

これまでのプロジェクトテーマ

ソーシャルワーカーの実践は、「当事者と共に」そして、「持続可能性を追求」

・セルフヘルプグループの育成

・女性のエンパワメントを促進するワークショップ

・持続可能な地域生活を維持するコミュニティの活動支援

・国際交流を通じた社会福祉文化の促進のための情報交換ワークショップ

・相互の学び合いのための人事交流

 

【支援者に対する活動報告の機会】

日本の国の内外での活動成果を、法人の活動を支援してくださる方々に活動成果の還元もしています。活動の後には報告書を作成し、報告会を開催しています。

【活動関連の講演会を開催】

活動目標にふさわしいテーマの下、国際ソーシャルワークの実践家や研究者を招いて講演会を開催しています。これらの講義は、講義録として、HPに掲載しています。

【学術集会と実践報告会】

今後、国際ソーシャルワークと関連領域の研究や実践報告を開催し、研究や実践のネットワークを拡大する計画です。組織内に委員会を設けてこうした企画を練っており、2024年度には開催予定です。

【学術・実践ジャーナルの発行】

国際ソーシャルワークと関連領域の研究および実践を広く情報発信する目的で電子ジャーナルの発行を計画しています。2024年度には実現の予定です。

現在進行中のプロジェクトテーマ(和文)南アジアの社会福祉従事者の人材育成ワークショップ(英文)Capacity Building Workshop for Social Workers in South Asia

プロジェクトの概要 「社会福祉とソーシャルワークを通じた社会福祉文化の国際交流」

~ファミリーケアから社会福祉政策に基づくコミュニティケアとソーシャルワークへ~

日本の社会福祉政策は時代とともに変化しています。このワークショップでは、日本の社会福祉政策の変遷について紹介し、地域福祉の実践について南アジアの社会福祉従事者の人材育成を目的としています。南アジア諸国では、産業構造の変化に伴い都市や外国に若者が出稼ぎに出て、地方に住む家族が取り残され、家族形態が変化、地域の絆が薄れる社会変化の時代を迎えつつあります。 地域再生というテーマに日本がどのように対応してきたか、地域福祉の観点から、国際ソーシャルワーク協会の専門家(大学教授)が講義し、参加者と討議します。ワークショップは2日間で、インドのベンガル―ルのクライスト大学社会福祉学科の教員の協力を得て、大学構内で開催します。 参加者は、インドの若手社会福祉従事者、社会福祉学科の大学生・大学院生を含め50人を予定している。また、スリランカ、バングラデシュから社会福祉従事者を招聘し、グループワークにおける討議を主に、日本の講師とインド、スリランカ、バングラデシュの参加者による交流プログラムとして構成しています。

 日本の社会福祉政策において、家族形態の変化(少子高齢化・核家族化)や地方の過疎化、地域社会の変化に対応する政策を展開してきた経過についてワークショップ参加者が理解を深め、社会福祉従事者・社会福祉を専攻する学生の実践能力を高めることを目的とします。

参加者は、日本が子育てや高齢者の介護を家族内で担ってきた時代から、育児・介護専門の外部の社会福祉サービスを活用する時代に移り変わってきた背景について説明を受けます。日本は国際的に女性の社会的地位が低いとみなされていますが、この問題は南アジア諸国でも顕著です。南アジア諸国の、家族内での男女の役割分担など、文化的背景についても理解を深めます。

日本の女性の能力を活かす制度改革(例えば、育児・介護休業制度)や女性の起業(例えば、生協の活動)などについても紹介します。参加者は、地域福祉の構造や担い手の変化、女性の能力開発などに応じた日本の社会福祉実践を学び、各国の社会福祉の制度や近年の発展過程、社会変化に伴うソーシャルワーカーの役割と活動範囲の変化を報告し、相互に学び合い、日本と南アジア諸国の福祉従事者の実践能力の向上に資する機会とすることを目的とします。 

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